キラリ★社会福祉法人 – 西宮市社会福祉法人連絡協議会(ほっとかへんネット西宮)

 暮らしを支える地域公益活動を紹介します。

職員同士のつながりから、新たな地域の活動が生み出されることが期待されます

法人の種別を超え職員同士の顔の見えるつながりを目指して

 令和元年7月に設立した「西宮市社会福祉法人連絡協議会」(以下、ほっとかへんネット西宮)は、市内の29法人が参画しています。
 今回は、ほっとかへんネットの取り組みの1つとして、若手・中監職員を対象とした交流会活動を紹介します。

ほっとかへんネットの立ち上げに向けて思いを共有

 西宮市では、平成31年から、法人同士の意見交換や委員会でほっとかへんネットの立ち上げについて協議をすすめました。
 その中で、ある法人代表の日頃からつながりがあったから阪神・淡路大震災を乗り越えることができたという経験を踏まえて、①災害・防災に関する委員会活動、②地域福祉計画などの研修活動、③交流会活動(以下、交流会)を行うことにしました。
 交流会により、日々の活動の連携やほっとかへんネットの活動基盤となる“顔の見えるつながりづくり”を目指しています。

今後を見据えた楽しい交流会の工夫

 交流会は、令和元年度から年に1回、若手・中堅職員を対象に開催しています。企画・運営には、事務局だけではなく、自ら積極的に協力してくれるメンバーが参画してくれています。
 令和5年度の交流会は、他法人の方と交流する機会が少ない若手職員に多く参加してもらおうと、まずはパラリンピックでも行われているボッチャを楽しみ、その後に、懇談会を行いました。
 ボッチャはみんなが気軽に参加でき、職員同士の距離を縮めるだけではなく、各法人での利用者とのレクリエーションにも取り入れることができるため、職員にとって学びの機会にもなりました。
 ボッチャをした後は、「ほっとかへんネットで今後してみたい“夢”」をテーマに話す時間を設けました。職員からは「困った時にいつでも誰でも相談できるバーを作りたい」「楽器が得意なメンバーで音楽レクリエーションをしたい」といった、みんなの“やりたい”話で花が咲きました。
 また、交流会である若手職員が利用者への対応についての悩みを打ち明けると、実は他の職員も同様の経験をしていたことが分かり共感と工夫の共有がされるなど、みんなで前に向かって進む場ともなっています。
 若手職員からは「同世代の新しい仲間ができてよかった」との声も聞こえ、ほっとかへんネット西宮の事務局を担う市社協の中川俊亮(なかがわしゅんすけ)さんは、「つながることで笑顔になり、日々の業務で課題があってもみんなに相談したり、一緒に乗り越えたりすることができる。今後は地域の中で施設の利用者や住民との交流の場を増やしたい」と目標を語られました。
 今後は、ほっとかへんネットでの“顔のみえるつながり”から、法人同士がさらに連携し、新たな活動につなげていくことが期待されます。

交流会の様子

ほっとかへんネット西宮

事務局:西宮市社会福祉協議会
TEL:0798-61-1361

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