キラリ★社会福祉法人 – 播磨町 社会福祉法人連絡会

 暮らしを支える地域公益活動を紹介します。

失業や減収で食べ物に困っている住民を支える“お米一合応援プロジェクト”

 平成29年9月に設立された「播磨町社会福祉法人連絡会(以下、連絡会)」は、町内の全7法人が参画して活動しています。今回はコロナ禍で生活困窮に陥った人を支援するために取り組んだ「お米一合応援プロジェクト」を紹介します。

お米一合応援プロジェクトを呼びかける施設職員

コロナ禍で生活に困窮する町民の声を受けて

 連絡会では、設立後、災害時の支援や生活困窮者への支援などについて協議を重ねています。令和元年9月には、生活困窮者の支援団体から職員を招いて播磨町の現状について説明を受けたり、「明日の食べ物が無い」「お米が買えない」という相談が町社協に寄せられていたことを会議で共有したりして、社会福祉法人のネットワークを生かした具体的な取り組みを検討していました。
 そのような動きの中、令和2年に新型コロナウイルスの感染拡大により生活費に関する相談がさらに増え、同年6月に第1回目となる「お米一合応援プロジェクト」を開始しました。その後、令和3年3月、令和4年3月にも実施するなどコロナ禍の中で取り組みを重ねています。

“参加のしやすさ”が支え合いの輪を広げる

 お米一合応援プロジェクトは、その名のとおり町内の住民にお米一合以上の寄付を呼び掛けるものです。呼び掛けは、特別養護老人ホームや認定こども園、町社協などでポスター掲示やチラシ配布、町社協の広報紙を通じて行いました。住民やサービス利用者とその家族、施設職員などから各施設の回収箱にたくさんのお米が寄せられ、今年は、昨年と同じくらいの約260kgの寄付が見込まれています。
 集まったお米は3kg入りの袋に仕分けられた後、自立相談支援機関や町社協を通じて、食事もままならないひとり親や子育て世帯、収入が減少した高齢者や外国人などに届けられ、食事の確保に役立てられます。
 連絡会の事務局を担う町社協の担当職員は、「お米一合という地域の方が参加しやすい取り組みは、生活困窮者への支え合いの輪を広げています。今後は、夜間の子どもの居場所など、お米を必要とする活動先にも届けたいです」と次の展開を見据えます。住民一人一人の「できる範囲で、できること」を支え合いの力にして推進する連絡会の活動に今後も注目です。

町内の幅広い世代の方々から寄せられた善意のお米

播磨町社会福祉法人連絡会

事務局:
社会福祉法人
播磨町社会福祉協議会

TEL:
079-435-1712(代)
https://www.harima-wel.or.jp/union/

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