セルフヘルプグループのリアル−しらさぎアイアイ会

 県内に拠点を置いて活動する自助グループを紹介します

しらさぎアイアイ会

 姫路市を中心に、網膜色素変性症など視覚障害をもつ人たちが情報共有や交流活動の場づくりを行う「しらさぎアイアイ会」。
 会長の竹内敏男さんとグループの皆さんにお話を伺いました。

総会の様子。同じ悩みを持つ人同士なので気兼ねなく話し合いができます

Q1.
 グループが立ち上がったきっかけは

A.
 私たちのグループができるまでは、姫路市周辺に網膜色素変性症の患者会は無く、神戸に拠点があるグループに参加していましたが、身近な地域で集える場があればと、平成13年に「しらさぎアイアイ会」を立ち上げました。網膜色素変性症は、視野が狭くなる視野狭窄や暗い場所で物が見えにくくなる夜盲症などの症状がある難病です。活動を続ける中で、網膜色素変性症に限らず、見えにくい・見えない人達の会となって今に至ります。

Q2.
 現在、どのような活動に力を入れていますか

A.
 メンバーが楽しみにしている活動が、互いに講師役を担うなどして開く各種の教室です。コーラスや料理、点字、スポーツなどを通じて楽しく交流しています。毎月の定期交流会も行っており、コロナ禍以降はメールやZOOMも活用しながら、同じ悩みを持つ仲間同士で活発に情報交換をしています。
 また、難病団体連絡協議会、障害者連絡協議会などに参画しており、これらの団体と協働で姫路市役所との懇談会も開催しています。この懇談会は、難病患者・障害児者などが安心して暮らせる地域づくりを目指すためにも大切な活動です。

Q3.
 社会に望むことやグループの目標は

A.
 視覚障害について、少しでも社会全体の理解が広がり、当事者が安心・安全に生活が送れることを目指しています。
 長く活動してきた中でも、行政との懇談の場を持ったことなどにより、私たちのグループへの社会の理解が深まってきたように感じています。例えば、行政や眼科医からの紹介で、同じ悩みを持つ視覚障害の人たちが、私たちのもとに相談に来ることも増えてきました。その人たちの相談に乗り、また、手続きに同行してさまざまな福祉サービスとつなぐお手伝いもしています。
 「しらさぎアイアイ会」は、視覚障害のある人たちにとってなくてはならないグループです。これからも、視覚障害のある人たちへの支援と理解が深まるよう活動を続けていきたいと思います。

グループの概要

名 称
しらさぎアイアイ会
活動日
毎月1回
連絡先
sirasagiaiaikai@gmail.com

ホームページはこちら
https://shirasagiaiaikai.sakura.ne.jp

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