2025年5-6月号
県内に拠点を置いて活動する自助グループを紹介します
「転勤族ママ&キッズ探検隊 in 西宮」は、転勤などで西宮市に転居してきた子育て世帯のママや子どもたちのグループです。その活動について、代表の松村さんに伺いました。
Q1.
グループを立ち上げたきっかけは
A.
平成22年に夫の転勤にあわせて、愛知県から西宮にやってきました。はじめて住む街で、心細く感じたこともあり、2歳の子どもと子育てサロンに参加していました。しかし、子どもを連れて公園に行っても溶け込みづらさを感じるなど、慣れない土地での子育てに不安があり、私と同じ思いの人がいるはずとSNSで発信すると、15組の親子とつながることができました。
その人たちと集会所を借り、転勤で西宮にきたママ同士の交流をスタートさせました。情報交換はもちろんお互いに悩みを話したり、子どもたち同士も仲良く遊べる、居場所として活動を続けています。
Q2.
現在はどのような活動に力を入れていますか
A.
子育ての情報交換を行う定例会「おしゃべりお遊び会」と、メンバー自らが好きなことをする「部活動」です。部活動では、ハンドベルの演奏、近くの海・街へのお出掛けなどの企画を通じてみんなで楽しんでいます。忙しいママは、イベントに参加するだけでも大歓迎です。
現在は、地元のNPO法人が発行する子育て情報誌「にしのみや子育てマガジン tomoni(ともに)」の制作に参画するなど、グループの枠を超えた活動も続けています。
Q3.
社会に望むことやグループの目標は
A.
グループができたころは、夫の転勤についていくことで、自分の仕事の継続をあきらめる時代でした。近年はリモートワークも普及し、必ずしも仕事を続けられないわけではありません。
しかし、知らない土地での子育てに不安を抱くことに変わりはなく、私たちが転勤してきたママたちと地域の懸け橋となれたらと考えています。そのためにも、私たちだけで活動するのではなく、市役所や西宮で活動するいろいろな団体とつながり、交流できるプラットフォームになる必要性を感じています。今後の活動として、私たちと同じように遠方から西宮に来た留学生や大学生などとも、緩やかでも温かみのある交流ができたらと思います。