キラリ★社会福祉法人 – 神戸市灘区社会福祉法人連絡協議会(ほっとかへんネット灘)

 暮らしを支える地域公益活動を紹介します。

水道筋商店街で区社協が運営する交流スペース「みんなのてらす」にて毎月カフェを開催

相談できる憩いの場所“ほっとかへんカフェ”

 平成29年に設立された「神戸市灘区社会福祉法人等連絡協議会(以下、ほっとかへんネット灘)」が取り組む、地域住民が気楽に集い相談もできる“ほっとかへんカフェ”を紹介します。

商店街に気軽に集える場をつくる

 ほっとかへんネット灘では、地域のお祭りに「福祉なんでも相談窓口」を設けるなど、相談支援の取り組みに力を入れてきました。
 相談支援の活動について、ほっとかへんネットの実務者会議で話し合った際、「ちょっとした悩みや不安をつぶやけたら」「普段は相談窓口に出向くこと自体、ハードルが高い」といった住民の声を共有しました。このことから、地域住民が気楽に集まって交流ができ、時に相談もできる場所をつくれたらと協議を重ね、商店街にある交流スペースを借りて、令和6年から「ほっとかへんカフェ」を始めました。

住民の語りやつぶやきに寄り添って

 毎月1回開催するカフェには、幼児と一緒に来たお母さんたちや高齢者など幅広い世代の人が集います。集まる人の世代同様、身近な買い物の話や阪神・淡路大震災の時の話など、話題もさまざまです。
 カフェでは自由な交流と会話が弾みますが、そこに立ち会うほっとかへんネットのメンバーは、悩みや不安に気づいて対応します。例えば、カフェに来たある男性の「退職したばかりで何をしたらいいのか」というつぶやきから、ボランティア団体を紹介して活動につなげたり、自身の将来の介護に不安を漏らす人には、高齢者施設で働くほっとかへんネットのメンバーがじっくり話を聞いて助言をします。
 地域住民に向けて相談窓口を設けるのではなく、カフェに集う人が交流する中でふと漏らす不安や悩みに、福祉の専門性をもつほっとかへんネットのメンバーがさりげなく寄り添い、話に耳を傾けるのがこのカフェの大きな特徴です。

ほっとかへんカフェのこれから

 毎月カフェの開催を重ねたことで、みんなでお昼ご飯を共にする「ランチを食べる会」が立ち上がったり、寄付された服のリサイクル会、絵本の読み聞かせイベントなど、カフェの取り組みは広がりつつあります。
 相談支援の取り組み以外にも防災などにも力を入れて活動するほっとかへんネット灘。事務局を担う区社協の西浦さんは、「思いを共にし、一緒に活動を重ねたことで、法人の枠を超えた助け合う仲間づくりも進みました」と法人が連携して地域で活動する意義を語りました。

気軽に集まり交流できる場所、相談もできる場所として地域に定着

ほっとかへんネット灘

事務局:神戸市灘区社会福祉協議会
TEL:078‐843‐7001

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