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令和6年度兵庫県の社会福祉政策への提言

 県社協では、県内の社協、社会福祉法人・施設、当事者団体、職能団体等の意見をもとに、国や県に対して社会福祉政策への提言活動を行っています。
 今年度も、令和6年度に向けた提言活動として、20団体から寄せられた73の提言事項が提出されました。県民の生活や福祉サービスの提供などで生じているさまざまな課題に関する提言を取りまとめ、中でも、県内全域の共通課題であったり、県の政策への実現が強く求められるものを「重点提言」として3つに整理しています。

令和6年度 兵庫県の社会福祉政策への提言

重点提言

  • I コロナ禍・物価高騰で直撃を受ける生活困窮世帯・福祉現場への支援
  • II 「ほっとかへんネット」の活動強化に向けた協働推進
  • III パーソン・センタード(本人中心)の地域生活を支援する権利擁護施策の強化

 1点目は、コロナ禍の影響で深刻な生活困窮から抜け出せない世帯への相談支援体制の強化をはじめ、福祉施設・団体の経営に大きな影響を及ぼす物価高騰や賃上げに連動した処遇改善および報酬改定について、そして、福祉・介護人材確保に向けた新たな取り組みの推進です。
 また、2点目は、「ほっとかナイト認定制度」を通した地域公益活動のさらなる促進、社会福祉法人が連携し「地域における公益的な取組」を推進する「ほっとかへんネット」の活動強化に向けた支援について、3点目は、地域共生社会の実現に向けた権利擁護支援体制整備について計画の策定と「権利擁護サポーター(仮称)」の養成や、権利擁護支援の基盤となる日常生活自立支援事業の充実・強化について提言しています。
 これらの提言については、兵庫県の社会福祉政策の一層の充実につながるよう、県知事をはじめ、県議会議長・副議長、県幹部職員などにも説明を行い、市町にも提言書を送付します。

8月25日に行われた説明会にて、田口副委員長から生安県福祉部長への提言の手交

政策提言の重点提言は、県社協ホームページに掲載しています。
https://www.hyogo-wel.or.jp/about/research.php

地域の福祉施設の見学や 業務体験

 福祉人材センターでは、福祉のしごと職場見学バスツアーを、10月中旬から実施します。
 高齢者施設など福祉職場で働く職員から直接、仕事の魅力や働き方についてきくことができます。福祉の仕事に興味がある方は、ぜひご参加ください。
 また、実際に福祉の職場で業務を体験できる「福祉体験学習事業」も実施しています。
 各事業の実施日、体験可能な施設など詳細については、ホームページでご確認いただき、参加申込書にてお申し込みください。
 https://hyogo-fukushijob.com/event

福祉人材センターYouTubeチャンネル

 障害福祉施設で働くやりがいや魅力についてご紹介する動画が新しく完成しました。
 ぜひご覧ください。
 https://www.youtube.com/channel/UCorAb7GEXW8C62kqB7d9bqA

ほっとかへんネットワーカーを対象に情報交換会の開催

 令和5年8月2日、「社協における生活困窮者支援体制強化(ほっとかへんネットワーカー配置)事業」の情報交換会をオンラインで実施しました。
 冒頭、県社協より特例貸付の償還・免除の状況や返済が難しい方への相談支援の対応状況に加え、本事業における県内社協の事業計画と現在の取り組み状況について説明しました。
 続く事例報告では、赤穂市社協より特例貸付を利用した世帯への生活実態調査を踏まえた借受世帯との関わり方や市内の民間企業などと連携した食料支援の取り組み、三田市社協からは、「社協内連携・協働」による相談支援体制の強化や、ほっとかへんネットをはじめとした地域内の関係機関との連携による困窮者支援体制の強化を図ることでの地域の居場所への参加に向けた支援の取り組みなどについて報告されました。
 報告の後、本事業を活用した取り組みについて、グループに分かれて意見交換、情報共有を行いました。
 引き続き県社協においても全県的な事業展開を推進するため、各地の実践事例の収集・発信に取り組んでいきます。

寄付・寄贈について

 県社協では、県民・企業・団体の皆さまから預かった寄付や寄贈を、地域福祉の向上に役立てています。
 今号では、本年6月以降に温かな善意をお寄せいただいた企業・団体について紹介します。

紀の庄木材株式会社様より、児童福祉の推進を目的として、兵庫善意銀行への寄付
兵庫ニューメディア推進協議会様より、県社協への寄付
ときの会有志様より、県社協への寄付

 温かな善意に対し、ここに感謝申し上げます。
 社会福祉分野での寄付・寄贈をお考えの方、社会貢献をお考えの企業の方は、兵庫県社協企画部(TEL.078-242-4633)までご連絡をお願いいたします。
 寄付・寄贈については県社協ホームページでもご紹介しています。ぜひご覧ください。

台風7号に関する県内の被災状況および対応について

 全国各地に被害をもたらした台風7号により兵庫県では美方郡香美町に災害救助法が適用されました。香美町内、養父市内では床上浸水などの被害が発生したため、香美町社協では8月17日から災害ボランティアセンターを設置し、9月6日までに、延べ39件のニーズに対し、延べ124名のボランティアが活動しました。災害復旧ニーズや生活支援ニーズの把握を継続し、状況に応じて対応していく予定です。
 養父市社協でも、ボランティアによる復旧支援を行いました。

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