2026年1-2月号
共生のまちづくりに向けて市町社協が関わるさまざまな福祉活動を紹介します。
「特定非営利活動法人みらぽて(以下、みらぽて)」は、学校に通いづらい子どもたちやその親にとって安心して過ごせる居場所がほしい、との思いをきっかけに設立しました。親子で安心して過ごせる場づくりや、地域全体で交流できる場づくりについて紹介します。
みらぽて理事長の宮永麻紀さんは子育てを通じて「学校に通いづらい子どもたちやその家族が立ち寄れ、相談できる場所が身近にほしい」との思いを長年抱いてきました。不登校の親の会との出会いを機に、宮永さんは同じ思いを持つ仲間と居場所づくりを決意して、令和2年5月にみらぽてを設立しました。
当時は新型コロナウイルスによる臨時休校が明けて分散登校が始まった時期で、人が集まる場所に行くことへの戸惑いや不安から、学校に通いづらくなる子もいました。まずは子どもたちが思いを吐き出せる場所をと考え、商店街内のコミュニティ施設で「みらぽてLAB.(ラボ)」を始めました。毎週月曜日10時~16時に開かれるLAB.(ラボ)は、おしゃべりや勉強、パソコンなど自由に過ごせる子どもの居場所です。
活動を進めていた宮永さんたちですが、LAB.(ラボ)の活動が必要な人に届いていないのではと気に掛かるようにもなりました。そんな折、地域福祉推進計画の策定に向けて、児童分野の取り組みを進める団体との連携を深めようとしていた市社協から声が掛かり、令和5年に策定委員会の場で実践報告を行いました。この報告は、区長や民生委員・児童委員などの策定委員が子どもたちの抱える生きづらさに共感し、子どもを見守り支える大切さを考える機会になりました。

みらぽてでは夏休みに、小学生が地域のボランティアと宿題に取り組む場を設けており、市社協で実施するサマーボランティアに参加した高校生や元学校教員が、子どもたちの勉強をサポートしながら交流を深めます。
宮永さんはこの活動をヒントに、年代を問わず集える居場所として、地域食堂「みんなの台所」を立ち上げました。当初は場所を転々としての開催でしたが、コープこうべの協力で定例の開催場所を確保できました。また、地元の農園などから食材も提供され、ボランティアや高校生が開催に協力するなど、その名のとおりみんなでつくる居心地の良い空間になっています。
宮永さんは「みらぽての活動に限らず、サロンや農作業など身近な人が寄り合う場も含めて、多世代が交流できる居場所が増えたら」と話します。子どもへのサポートから世代を超えた交流へと取り組みを広げた宮永さんたちは、子どもも大人も関係なく支え合える地域にしたいという願いを込めながら活動を続けます。

小野市社会福祉協議会
TEL: 0794-63-2575