2025年5-6月号
社会福祉を取り巻く情勢を踏まえ、県社協では令和7年度の事業を計画しました。以下、5つの重点的な取り組みを紹介します。
現行の「県社協2025年計画」が令和7年度末で推進期間を終えるため、あらたに多様な主体と協働して「県社協2030年計画(仮称)」を策定し、組織基盤の強化と地域福祉の推進を図ります。
社会的孤立や生活困窮などの課題解決に向け、市町域の包括的な支援体制づくりを進め、社協や社会福祉法人、多様な主体の協働による「ほっとかへんネット」の活動強化を図ります。
福祉人材の確保に向けて、福祉の魅力発信、若者との学びの場づくりを進めます。また、福祉・介護の専門職の研修を強化し、併せて外国人介護人材の受入促進や定着を支援します。
生活福祉資金・コロナ特例貸付の借受世帯などへの生活支援を進め、「ほっとかへんネットワーカー」を中心とした社協の生活困窮者支援体制を強化します。また、日常生活自立支援事業などを通じた市町域での権利擁護支援の仕組みづくりを進めます。
福祉・介護現場での災害支援体制づくりとして、市区町域のほっとかへんネットの活動を生かしたDWAT(災害派遣福祉チーム)の組成・活動支援を行います。また、市町社協や災害支援を行う団体・NPOと連携した県域のプラットフォームづくりを進めます。
事業計画の全編は、県社協のホームページに掲載していますのでご覧ください。
https://www.hyogo-wel.or.jp/about/index.php
福祉人材センターでは、福祉のお仕事に興味・関心がある方に対して、施設・事業所での仕事を見学・体験できる「福祉の職場体験事業」を行っています。
体験可能な施設・事業所は県内450か所を超えており、お住まいの近くで職場体験をすることも可能です。受入施設や申込方法は福祉人材センターのホームページで確認ください。
また、この3月にリニューアルした福祉人材センターのホームページには、職場体験事業以外にも、就職説明会や職場見学バスツアーなどのイベントの予定を順次掲載していきますので、併せてご利用ください。
本会ひょうごボランタリープラザでは、ボランタリー活動を推進する団体の実態把握や、ボランタリー活動への支援方策を検討する資料とするために、「第10回県民ボランタリー活動実態調査」を実施。ボランティア元年から30年が経つ中で災害救援活動に関する項目や、コロナ禍前後の変化についても調査し、その結果を本年2月に公表しました。
実態調査
https://www.hyogo-vplaza.jp/research/research02/jittai.html
兵庫県社会福祉法人経営者協議会は、本年3月に報告書「人材戦略最前線~採用・育成・定着を前進させる私たちの人材戦略~」を発行。報告書では人材戦略を「社会福祉法人の使命と目標の実現に向けて、人が集まり、それぞれが能力を発揮しながら活躍するための方法や体制づくり」とし、採用・育成・定着の課題や取り組みの工夫を県内社会福祉法人に実施したアンケート調査から明らかにしました。また、人材戦略に取り組む8法人の事例を載せ、社会福祉法人の使命と役割を踏まえた人材戦略に資する考え方や取り組みのヒント示しています。
人材戦略最前線
https://www.hyogo-wel.or.jp/keieikyo/research.html
本年1月以降、GETCHA!様より、県内市町社協に車いす4台の寄贈を、(一社)親切会関西支部様より、県内のセルフヘルプグループ3団体に寄付金を頂きました。ご報告と併せ、温かい善意に改めて御礼申し上げます。
本年4月、県社協常務理事の尾山健司が退任し、芳永和之(前ひょうごボランタリープラザ所長)が県社協常務理事に就任しました。任期は令和7年4月1日から令和7年度の定時評議員会の終結の時までとなります。
令和7年4月1日付
令和7年3月31日付