2025年3-4月号
2月4日、県社協では「社協経営セミナー」を開催。県内社協事務局長、総務部門管理職など25名が社協の人材育成・定着と職場づくりについて学びました。
(株)エイデル研究所常務取締役の小林雄二郎氏の講義では、人材育成のあるべき姿と育成の仕組みについて解説がありました。特に、求められる能力「適性」と、仕事や役割の魅力・やりがい・価値に基づく「志向性」とを、育成の段階に応じて、“意図的に”職場で育む重要性が話されました。そのためには、新任、現任を問わず、仕事を通しての学び(OJT)が最も効果的であるとの指摘がありました。
続く県内社協からのリレー報告の後、グループに分かれた参加者は報告者と意見交換をしながら、自身の課題を整理しました。セミナーを通じて出された社協の人材育成・定着と職場づくりのポイントは次のとおりです。
地域の福祉活動者や福祉職場の人材が不足する中、職員の育成と定着への着眼から、長期的な人材確保と、多様な働き方を通じて力を発揮し合う職場づくりの道筋を模索する機会となりました。
10月1日より実施いたしました共同募金運動に対し、多くの皆様から温かいご協力をいただき、心よりお礼申し上げます。
県内における12月末までの実績は、一般募金430,478,118円 、地域歳末たすけあい113,404,052円、そしてNHK歳末たすけあいが17,494,877円となりました。一部地域では、特定のテーマに沿った福祉活動へ配分する「テーマ型募金」を3月まで実施しています。引き続き共同募金へのご支援をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
県共同募金会では、住民の方に共同募金についてより広く知っていただくことを目的に、「赤い羽根ひょうご映像コンテスト」を実施しました。
昨年9月よりPR動画を募集し、宮内輝さん(株式会社朝活)の作品「支える人を支える募金」がグランプリに選ばれました。この作品では、県内の大学に通う学生に出演およびナレーションを依頼。街頭募金に参加した学生の目線で制作したことで、視聴者が感情移入しやすい映像となっていることなどが高く評価されました。
本作品は、県内で今後実施される共同募金運動で広く活用される予定です。グランプリの他、優秀賞に選ばれた2作品も県共同募金会のホームページでご覧いただけます。ぜひホームページへアクセスください。
受賞作品の視聴はこちらから
http://www.akaihane-hyogo.or.jp/publics/index/203/
県内の市区町社協で、ほっとかへんネットワーカーの取り組みが始まり2年が経過します。この間、担当者の創意工夫により、コロナ特例貸付の借受世帯をはじめ生活困窮世帯へのフォローアップ支援が行われました。地域には複合的な課題を抱えている世帯もあり、支援に苦慮する場合もあります。そこでほっとかへんネットワーカーが多様な取り組みを共有し、各地での更なる取り組みを推進するため、2月17日に「実践交流・情報交換会」を開催しました。
実践報告では、神戸市兵庫区社協から「特例貸付借受世帯への多機関連携による支援」、猪名川町社協から「ほっとかへんネットとの協働による就労支援」について報告がありました。各報告からは、共通して生活困窮世帯への支援は、地域の関係機関が同じ目的意識を持ち、情報共有のもと互いの強みを活かしながら支援することが必要だと伝えられました。また、講師として迎えた武庫川女子大学の松端克文教授と龍谷大学の山口浩次特任教授からは、コロナ禍以降も生活福祉資金の貸付相談が高止まりする中、「貸付の対象とならないところからが、社協の本当の使命」など、担当者自身が前向きな気持ちでチャレンジすることが、より良い支援につながると、アドバイスと暖かいエールを送っていただきました。
参加者からは「貸付利用者に寄り添った支援をしたい」「組織として担当者が取り組みやすい体制を整えたい」などの感想も寄せられ、ほっとかへんネットワーカーの役割や今後の取り組みに向けての糸口になる情報交換会となりました。
本会では、介護・障害福祉分野への就労促進や就労継続の支援を目的に、資格取得や就職などに必要な費用を無利子で貸し付ける事業を実施しています。本事業では、兵庫県内の福祉施設で働くなど、一定の要件を満たすことで、返済が全額免除となります。
お問い合わせは兵庫県社協福祉人材センター(人材貸付担当078−200−5210)まで。