県社協TOPICS

2023年1-2月号

政策提言活動の充実に向け地域共生社会の理念を確認

　11月25日、県社協政策委員会は、社協や社会福祉法人、職能団体の役職員など77名の参加を得て、「令和４年度社会福祉情勢セミナー」を開催しました。
　本セミナーは、社会福祉を取り巻く最新の動向を学び、県内の政策提言活動の充実につなげることを目的に実施しています。
　今回は、日本福祉大学社会福祉学部教授の原田正樹氏を講師に迎え、「地域共生社会の実現に向けて～つながりの再構築のための政策提言～」をテーマにご講演を頂きました。講演では、地域共生社会の実現が求められる背景にある社会構造の変化が解説され、コロナ禍で深刻化した社会的孤立を念頭に、「つながり、つなぐ支援」「アウトリーチによる支援」などの重要性が強調されました。
　また、支える・支えられるという援助関係ではなく、相互に支え合う地域である「ケアリングコミュニティ」を見据え、住民が参加し、役割が発揮できる豊かな場をつくりながら「権利としての地域共生社会」を目指す重要性も強調されました。
　私たち福祉関係者には、重層的支援体制整備事業など昨今の新たな事業の進め方や手法のみならず、基盤にある地域共生社会の理念を再確認することが求められています。また、地域に必要な実践を協働で進め、そこでの課題を政策提言に反映させる役割も期待されています。
　今回のセミナーでの学びを生かし、県社協は政策委員会の会員と共に政策提言の充実に向けて取り組みを続けます。

寄付・寄贈のお礼

　今号では、昨年の11月以降に温かな善意をお寄せいただいた企業・団体を紹介します。

一般社団法人生命保険協会兵庫県協会様より、県内市町社協に福祉巡回車と車いすの寄贈
株式会社ツルハホールディングス様ならびにクラシエホールディングス株式会社様より、県内市町社協に車いすの寄贈
一般財団法人近畿陸運協会様ならびに株式会社キリック様より、県社協に寄付
関西遊技機商業協同組合様より、県内市町社協に車いすの寄贈
一般社団法人兵庫県宅地建物取引業協会様より、県社協に寄付

　温かな善意に対し、ここに感謝申し上げます。

寄付・寄贈については、県社協ホームページでもご紹介しています。

https://www.hyogo-wel.or.jp/topics/donation.php

共同募金運動は３月まで展開しています！

　県共同募金会では、毎1年月から3月を運動拡大期間とし、新たな手法による募金や寄付者の開拓に向けた募金運動を展開します。
　今年度は県内19市区町において、イベント・インターネット募金や募金百貨店プロジェクト、特定のテーマに沿った福祉活動へ助成する「テーマ型募金」など、さまざまな活動を実施しています。
　養父市共同募金委員会が実施するテーマ型募金では、屋外の密にならない集い場に置くベンチの設置を応援することをテーマとして募金運動を進めています。
　みなさまの温かいご支援・ご協力をお願い申し上げます。

地域自治協議会（まちづくり協議会）のイベントの一環として、ベンチの組み立てから色塗りまで行いました

「共生のまちづくり」推進フォーラム

本フォーラムでは、ウィズコロナ時代を見据えた、誰も取り残さない“つながりで笑顔輝く共生のまちづくり”に向けて、人と人とのつながりと協働によるまちづくりを考えます。

日　時　令和５年2月17日（金）13:00～16:30
会　場　神戸市産業振興センター・ハーバーホール（神戸市中央区）
対　象　どなたでもご参加いただけます
参加費　無料
内　容
♦記念講演　人と人とがつながり、協働するまちづくり
　　　　　　講師　山崎　亮　氏　（studio-L代表、関西学院大学建築学部教授、コミュニティデザイナー）
♦パネルディスカッション
　　　　　　“ほっとかへん”を合言葉にした、共生のまちづくり
　　　　　　実践報告　・南あわじ市社会福祉法人連絡協議会（ほっとかへんネット南あわじ）代表　岡本和浩氏
　　　　　　　　　　　・コープこうべ地域活動推進部地域連携推進統括足立大氏
　　　　　　　　　　　・大牟田市社会福祉法人地域公益活動協議会
　　　　　　　　　　　　大牟田市社会福祉協議会総合生活支援課課長馬場朋文氏
　　　　　　コーディネーター　武庫川女子大学教授松端克文氏