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地域共生社会実現に向けた役割を再確認

 10月3・4日、神戸メリケンパークオリエンタルホテルにて、「全国地域包括・在宅介護支援センター協議会設立30周年記念研究大会」が開催され、全国から約250名の地域包括支援センターや在宅介護支援センター職員が参加しました。
 本大会は、県社協が事務局を担う兵庫県地域包括・在宅介護支援センター協議会や全国地域包括・在宅介護支援センター協議会などの共催で開催され、新型コロナウイルス感染症の影響から2年間の延期を経て、開催に至ったものです。
 1日目は、厚生労働省老健局認知症施策・地域介護推進課笹子宗一郎課長の行政説明、全国地域包括・在宅介護支援センター協議会青木佳之会長の基調報告の後、記念プログラム「地域共生社会の実現に向けた地域包括・在宅介護支援センターの役割と展望」と題したシンポジウムが行われました。コーディネーターの法政大学髙良麻子教授は「地域包括・在宅介護支援センターの実績・蓄積があったからこそ、今日の社会問題に対する解決のヒントにつながっている。地域共生社会の中核を担うセンターはさまざまな機関と協働しながら、課題を潜在化させない環境を作り上げることが大切」とまとめられました。

盛大に開会した30周年記念研究大会

 2日目は、分科会ごとに分かれて実践事例発表会や情報交換会が行われ、全国各地の最新の取り組みを共有するとともに、職員同士の交流が深められました。
 また、「ヤングケアラー支援」や「地域づくり」におけるセンターの役割をテーマにした講演も行われ、どのような視点を持つことが大切なのかを考える機会となりました。
 2日間を通して、地域共生社会の実現に向け、地域包括・在宅介護支援センターの一層の機能強化の必要性を確認しました。

「自分らしく暮らし続けることができる地域づくり」などのテーマに分かれて行った実践事例発表会

寄付・寄贈のお礼

 10月14日、二元会兵庫支部より本会へ12万3157円の寄付をいただきました。
 この寄付金は、10月5日から10日に原田の森ギャラリー(神戸市中央区)で開催されたチャリティーアート展での作品の売り上げや募金により集められたものです。
 いただいた寄付金は、県内の地域福祉推進のために活用させていただきます。

二元会兵庫支部の皆さま

第70回県社会福祉大会を養父市で開催

 10月27日、やぶ市民交流広場にて、県、県社協、養父市、養父市社協の共催により、第70回兵庫県社会福祉大会が開催され、社会福祉関係者約650名が参加しました。
 大会は、地元の八鹿高校音楽部によるコーラスでオープニングが飾られました。今年度は、約600の個人・団体が表彰され、県知事・県社協会長より、代表者に対して表彰状が贈呈されました。
 第2部では、大山隆久氏(日本理化学工業(株)代表取締役社長)をお招きし、「働く幸せ実現のために~社員から教わったこと~」と題した記念講演が行われました。
 同社はチョークやキットパスなどの筆記用具を主力商品とするメーカーで、製造ラインをほぼ100%知的障害者による稼働を目指して、一人一人が理解できるよう工夫・改善に力を入れるなど、皆が働きやすい環境をつくり、「社員の働く幸せ」と「会社の成長」につなげています。
 また、同会場において障害者福祉施設などが、アート作品の展示や野菜やパンなどの物品を販売し、多くの来場者が立ち寄りました。

障害者雇用の理解を広げることをテーマにした記念講演

配食を通してヤングケアラーの家事負担を軽減

 県は、配食を行う民間事業者と連携し、10月からヤングケアラーに対して「配食支援モデル事業」を全市町で実施しています。
 この事業は、日常的に食事の用意や後片付けなどの家事を行うことで、自分の時間がとれないなどの負担を抱えているヤングケアラーに、食事の提供を行うとともに、ケアが必要な家族を福祉サービスにつなげるものです。

※事業の詳細については県のホームページをご覧ください。
https://web.pref.hyogo.lg.jp/kf03/young-carer5.html

まずはご相談ください
【神戸市以外の方】
兵庫県ヤングケアラー・若者ケアラー相談窓口(一般社団法人兵庫県社会福祉士会内)
TEL:078-894-3989
【神戸市の方】
こども・若者ケアラー相談・支援窓口
TEL:078-361-7600

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