ひょうごの福祉NOW

県社協の活動や県内の福祉に関する最新の動きを発信します。

地域公益活動の活性化を目指して

 3月8日、本会は、地域公益活動推進セミナーをオンラインで開催し、社会福祉法人連絡協議会(ほっとかへんネット)の代表者をはじめ77名が参加した。
 冒頭、武庫川女子大学の松端克文教授から、地域共生社会に向けて社会福祉法人連絡協議会に期待される役割や、活動や事業の「見える化」について講義があった。

松端教授(写真左)の講義では、オンラインを通じて、
社会福祉法人連絡協議会に寄せられる期待などが伝えられた

 続いて、社会福祉法人連絡協議会の組織化と多様な活動を生みだした経緯について、「ほっとかへんネット南あわじ」と「ほっとかへんネット兵庫」から実践報告がされた。市区町エリアでの経営者層の連携に加え、支援現場で日常的に利用者や地域のニーズに接する実務者が中心となった部会の設置が取り組みを進めるポイントになることを確認した。最後に、コロナ禍での活動について情報交換をし、企画や活動面での工夫などを共有した。
 参加者からは、「改めて地域公益活動の意義が確認できた」「コロナ禍で活動しづらいが、他の市区町が工夫した点も参考にしたい」などの声が寄せられた。

令和2年度兵庫県社協が発行した調査・報告書などについて

①社協の介護・障害サービス事業アクションブック

 このアクションブックは、市町社協の介護・障害サービスの意義と役割を整理し、経営改善に資することを目的に本会が設置した「地域福祉・介護サービス事業経営検討会議」での検討をまとめたものである。事例も交え、経営改善に向けた点検のチェックポイントや収支の分析ポイントなどを掲載しているので、実践現場で活用されたい。

②ほっとかへんネット取り組みデータ集

 このデータ集は、県内35の市区町で組織化が進んだ社会福祉法人連絡協議会(ほっとかへんネット)について、組織体制や情報発信の手法、活動内容などをまとめたものである。他地区との情報共有により、活動のさらなる活性化が期待される。
※令和2年12月1日時点

③若年性認知症の人と家族とのあゆみ事例集

 この事例集は、本会運営のひょうご若年性認知症支援センターの相談事例から得た学びを多くの支援者と共有することを目的に作成した。支援プロセスを丁寧に紐解くことで、当事者と「共にあゆむ」相談支援が広がる一助となれば幸いである。

④兵庫県内社協 新型コロナウイルス感染拡大に伴う生活福祉資金特例貸付レポート2020

 本冊子には、昨年から県内全ての社協で取り組んでいる生活福祉資金特例貸付について、市区町社協へのアンケートの分析結果、貸付から見えた地域の福祉課題、社協職員が貸付相談をきっかけに展開した支援事例などをまとめており、社協が積み重ねた実践を発信するものである。

①~③は本会ホームページの「調査研究・政策提言」にもPDFファイルで掲載している
https://www.hyogo-wel.or.jp/about/research.php

寄付・寄贈のお礼

 本会では、県民・企業・団体の皆さまから預かった寄付や寄贈を、地域福祉の向上に役立てている。今号では、本年2月以降に善意を寄せていただいた団体について、まとめて紹介する。

  • 公益社団法人生命保険ファイナンシャルアドバイザー協会兵庫県協会より、児童福祉の推進を目的とした10万円の寄付
  • 兵庫ヤクルト販売株式会社より、福祉車両1台の寄贈(寄贈先:稲美町社協)
  • 一般社団法人親切会関西支部より、セルフヘルプグループ3団体に対する、各5万円の寄付
  • 王子スポーツセンター職員有志より、地域福祉の推進を目的にした寄付

温かな善意に感謝を申し上げます。寄付・寄贈をご検討の際は、兵庫県社協企画部(078-242-4636)までご連絡をお願いいたします。
寄付・寄贈は、下記ホームページでも紹介しています。
http://www.hyogo-wel.or.jp/topics/donation.php

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