あなたのまちの社協活動 – 姫路市社会福祉協議会

 共生のまちづくりに向けて、市町社協が取り組むさまざまな活動を紹介します。

社協支部活動を軸とした子育て支援の取り組み

 姫路市社協では、就学前の児童とその保護者を対象に、地域で気軽に集える場を提供することにより、ふれあいを高め、育児ストレスや孤独感の解消を図ることを目的に「子育て支援事業」を実施しています。今回は、地域で子育てを支えるために、社協支部(※)を中心に展開されている本事業について紹介します。

※概ね小学校区ごとに自治会や婦人会、ボランティア等で構成された組織で、さまざまな地域課題やニーズに対応しています。

地域ぐるみでのふれあい・交流の場づくり

 安心して生き生きと子育てができる地域づくりを目指す「子育て支援事業」は、市内71の社協支部のうち57支部で実施されています。公民館などを利用したカフェタイムや絵本・紙芝居の読み聞かせなどのプログラムを通じて、親子が気軽に集え、楽しめる場を提供しています。子どもたちにとっても、親以外の大人や友達との交流で人間関係を育む機会になっています。
 この事業を支えるのは、数多くの子育て支援ボランティアです。市社協地域福祉課の平井こころさんは、社協支部を訪問してボランティアの話に耳を傾け、活動上の課題や悩みに寄り添うとともに、2カ月に1回発行する「子育て通信」によって各支部の取り組みを発信しています。また、市内のボランティアが年に1回集う交流会も開催しており、子育て支援事業が目指す理念を共有した上で、支部の枠を超えた情報交換によって活動の幅を広げ、支援の実践力を高めています。

コロナ禍でも「子育て世帯を応援したい!」という想い

 令和2年度から続くコロナ禍で、市北部の夢前町にある前之庄支部では、「自宅にこもりがちになってしまう親子へ、お手紙や手作りおもちゃを持って訪問したい」という声が上がりました。この声を受けた平井さんは、上司と相談し、従来の活動内容に加え、子育て世帯の自宅への訪問活動も本事業として対応できるよう調整を行いました。
 市社協では、今後も住民主体を大切にして、孤立しがちな親子と地域とのつながりが途絶えない活動となるよう一層の工夫を続けます。

コロナ禍で訪問型の活動を開始!玄関先で自然と笑顔が生まれました
親子体操では感染対策をしっかり講じながら、体を使って楽しく遊んでいます

活動のポイント

子育て支援から広がる人と人とのつながりの輪

取材を終えて

 社協支部では、子育て支援のほかに、ふれあいサロンや食事サービスなどに取り組んでいます。身近な地域での活動は、支え合いの地域づくりに向けた大きな原動力です。

姫路市社会福祉協議会
TEL:079-222-4212(代)
https://www.himeji-wel.or.jp/

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