2026年3-4月号
県内に拠点を置いて活動する自助グループを紹介します
ジェンダーやセクシュアリティを考える人なら誰でも参加でき、安心して話せる場をつくっている「れいんぼー神戸」。LGBTQ(※1)の本人や家族、その周辺の人の会として、親睦・交流、情報交換を目的に平成24年から活動しています。今回は、代表の内藤れんさんにお話を伺いました。
※1: Lesbian(女性同性愛者)、Gay(男性同性愛者)、Bisexual(両性愛者)、Transgender(出生時に割り当てられた性別と性自認が一致しない人)、Queer(規範的な性のあり方以外のセクシュアリティ)の頭文字からとった性的少数者を表す総称の一つ
Q1.
グループが立ち上がったきっかけは?
A.
セクシュアリティについて悩んでいた16歳の時、大阪でLGBTQの人が集い、交流する場(コミュニティスペース)があることを初めて知りました。参加したい思いはありましたが、当時は神戸在住だったのでお小遣いの範囲では交通費と参加費が足りず諦めていました。その後高校を中退し働き始めたことを契機に、そのコミュニティスペースに初めて参加しました。 それまでは「この先どう生きていこうか」「自分はトランス男性と言っていいのだろうか」と悩んでいましたが、いろいろな人と出会って「自分は自分のままでいい」と思えるようになりました。同時に過去の自分のように金銭面で諦めることなく、同じようなセクシュアリティの人や同年代の若者が参加でき、安心して話せる場が神戸にもあればとグループを立ち上げました。立ち上げ当初は、大阪で知り合った仲間も会の運営を一緒に考え、支えてくれました。
Q2.
現在どのような活動に力を入れていますか
A.
活動が14年目に入った現在、2か月に1回コミュニティスペースを開いています。毎回4~5名の幅広い年齢層の人が参加し、自己紹介とともに「寒い冬におすすめの鍋の味」など話しやすいテーマから自由に発言しあっています。和やかに会合を始められるので、いろいろな情報交換や相談をし合えるきっかけになっています。参加者はLGBTQの当事者に限定せず、当事者の親や職場の同僚の人が参加することもあります。子どもや障害のある人にとってハードルが上がるため、参加費は設けていません。悩みを誰にも打ち明けられない人やその周りの人が頼れる場として、コミュニティスペースを続けることが大事だと思っています。
Q3.
社会に望むことやグループの目標は?
A.
若者たちが夢を見ることができ、より自分らしく生きられる社会や街になればいいなと思っています。例えば、男の子がスカートを履くことが認められていない学校もまだ多いです。他のLGBTQ団体とも一緒に活動を続けていくことで、そういった面も社会に訴え続けたいです。私たちのコミュニティスペースは、LGBTQであるかどうかに関わらず誰でも参加できる場なので、関心があったらまずは訪ねて来てほしいです。