2025年7-8月号
県社協では5月26日、市町社協の事務局長35名の出席のもと、今年度1回目の「県内社協事務局長会議」を開催しました。
冒頭の情勢説明では、県社協から、国の「地域共生社会の在り方検討会議」中間とりまとめ(案)の要点と社協活動への影響について説明しました。同会議での議論に基づき、包括的支援体制づくりを進める中で地域づくりが十分に進んでおらず、相談支援と地域づくりを一体で柔軟に取り組む必要性が高まっていることを共有しました。また、身寄り問題に対し、社協が実施する日常生活自立支援事業の拡充・発展が期待される反面、課題も大きいことを共有しました。
続くグループ協議では、「行政との協議」をテーマに話し合い、「社協らしい仕事とは」という本分に立ち返り行政と補助・委託の事業内容を協議すること、行政計画をもとに話し合うことが重要などの意見が出されました。また、行政との協議・交渉では、他市町の情報や動向を把握しておくことが役立つ場面も多く、社協間で集い、情報を共有する必要性を改めて確認しました。
もう一つのテーマ「組織づくり(人材育成)」では、中堅や次代のリーダーの育成に関する課題、相談支援の委託事業に取り組む中で、地域福祉・住民活動支援が相対的に弱くなるなど、コミュニティワーカーの養成に関する課題も共有しました。
今回は地域共生社会に向けた取り組みを進めるうえで、足元を確認し、次なる一歩を検討する機会となりました。「地域共生社会の在り方検討会議」については、8月に開催する県内社協会長会議でもテーマとする予定です。

厚労省「地域共生社会の在り方検討会議」中間とりまとめはこちらからご覧ください
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_58292.html
6月28~29日の2日間、日本地域福祉学会第39回大会が、武庫川女子大学(西宮市)で開催されました。この大会は、大学や研究者に加え地元の県・市町社協職員も参加する実行委員会が中心となって運営されました。
今回の大会テーマは「地域福祉における『住民自治』のあり方を問う」とされ、「地域福祉の政策化」と言われる情勢下で「住民自治」の意義と可能性を探ることがねらいとされました。シンポジウムや研究発表など多彩なプログラムを通して、研究者や実践者は日ごろの研究成果を報告し合い、充実した2日間を終えました。
福祉人材研修センターでは、福祉事業に従事する新人職員から経営層を対象に、年間を通じ てさまざまな研修を実施しています。
その中でも今回は、管理職を対象として、この秋に新規開講する研修をご紹介します。
◆開催日:10月9日(木)
◆開催場所:神戸市中央区内(調整中)
◆研修概要:多様な職員との日常の関わり方、面談場面での対話や指導が必要な際の伝え方など、管理職に必要となるコミュニケーションについて、演習を通じて理解します(8月初旬に開催要項を公開予定)
上記の他にも、各種研修の開催要項は、ホームページでご確認ください
https://hfkensyu.com/app/
福祉人材センターでは、身近なエリアで福祉分野の就職活動を進めていただけるよう、7月から県内7カ所で「福祉の就職説明会」を開催しています。本説明会は、福祉職経験者だけでなく、学生や福祉職未経験の方も含むあらゆる世代を参加対象です。
詳細について福祉人材センターのホームページを確認のうえ、ぜひご参加ください。
https://hyogo-fukushijob.com/events/event/1358/
| 開催日 | 開催地 | 会 場 |
| 8月 2日(土) | 洲 本 | 洲本市文化体育館 |
| 8月30日(土) | 豊 岡 | 豊岡市民プラザ |
| 9月20日(土) | 西 宮 | 西宮市フレンテホール |
| 10月 5日(日) | 宝 塚 | 市立文化施設ソリオホール |
| 10月19日(日) | 明 石 | あかし市民広場 |
| 11月 9日(日) | 姫 路 | アクリエ姫路 |
※ 8月以降の開催地を掲載しています
※ 開催時間はいずれも13:00~16:00です
※ 事前申込や履歴書の持参は不要です
5月26日に神戸市内で開催された一般社団法人兵庫県宅地建物取引業協会の第65回定時総会にて、同協会から県社協に50万円の寄付があり、入江会長より感謝状を贈呈しました。
同協会では、社会福祉の増進を目的とした社会貢献として本部・支部の事務所などに募金箱を設置。会員へ募金を呼び掛け、長年にわたり募金活動に取り組まれています。温かな善意に改めて御礼申し上げます。

■寄付・寄贈については、こちらのページもご覧ください
https://www.hyogo-wel.or.jp/topics/donation.php
本会の役員任期の満了に伴い、6月28日に第224回評議員会(定時評議員会)が開催され、新たな理事・監事が選任されました。任期はいずれも令和9年度の定時評議員会終結の時までとなります。
また、同日に開催の第302回理事会にて、本会正副会長および常務理事が選出されました。
■会 長
入江 武信
(兵庫県社会福祉協議会 会長)
■副会長
横田 京悟
(たつの市社会福祉協議会 会長)
■谷村 誠
(兵庫県社会福祉法人経営者協議会 会長)
■大江 秀謙
(兵庫県民生委員児童委員連合会 会長)
■玉田 敏郎
(神戸市社会福祉協議会 理事長)
■常務理事
芳永 和之
(兵庫県社会福祉協議会 常務理事)
新たな役員体制のもと、県社協では、「笑顔輝く 共生のまちづくり」の実現に向け、次期中期計画の策定や各種の事業に取り組んでいきます。