2025年11-12月号
本会は、9月30日に県福祉センターで「第1回ほっとかへんネット実践交流会」を開催し、県内の社会福祉法人、市区町社協の職員など約70名が参加しました。この交流会は、ほっとかへんネットの実践者同士の学び合いを通じた活動の促進を目的とし、今回は「広報」「相談支援」を開催テーマとしました。
ほっとかへんネット推進検討会議の澤村安由里座長による基調講義では、県内49市区町に広がる活動の歩みを振り返り、「社会福祉法人は支える側にとどまらず、地域の一員として共に歩む姿勢が求められる」と述べられました。
その後の実践発表では、テーマの一つ「広報」について、須磨区・垂水区・芦屋市・南あわじ市のほっとかへんネットがそれぞれ制作した広報資材を紹介。福祉施設の送迎車に貼るマグネットステッカーやSNSによる情報発信、子ども向けトレーディングカード、オリジナルソングなど、多様な手法が紹介されました。広報の目的や伝え方を再確認する機会となり、参加者は広報資材を手に取りながら、制作上の工夫や費用、反響などについて活発な意見交換が行われました。
もう一つのテーマ「相談支援」では、ほっとかへんネット灘による居場所づくりを通じた相談支援「ほっとかへんカフェ」が発表されました。「窓口で待っていても相談は来ない。居場所のなかで、ぽつりと漏らす言葉からつながっていく」との報告に多くの参加者が共感しました。 次回の交流会は、来年2月に開催予定で、実践発表や座談会形式の意見交換により、互いの経験を共有して、より主体的なほっとかへんネットの活動の促進につなげる予定です。

11月6日、淡路市のしづかホールにて、県、県社協、淡路市、淡路市社協の共催で、第73回兵庫県社会福祉大会を開催し、社会福祉関係者600名が参加しました。
前半の式典では、長年にわたり社会福祉の振興と発展に貢献してきた個人・団体の功績を讃える場として、代表者に対して表彰状が贈呈されました。
また、今回の大会では、県内全市区町に組織され、地域での公益的な取り組みを進める「ほっとかへんネット」のうち、地域のニーズを踏まえて積極的に活動にしてきた団体を「ひょうご ほっとかナイト」として認定し、活動を讃えました。今回は「ほっとかへんネット兵庫」「ほっとかへんネット南あわじ」が認定され、齋藤知事より認定証が贈られました。
大会後半の記念講演では、淡路島在住の絵本作家・田島征彦さんから、「絵本で何ができるか」をテーマに講演をいただきました。障害や戦争などを題材にした作品を生み出てきた田島さんは、代表作『じごくのそうべえ』『ふしぎなともだち』などの読み聞かせも交え、丹念な取材と作品づくりを通じたさまざまな人との出会い、作品に込められた平和への願いを語ってくださいました。
このほか、会場では地元の障害者福祉施設などによる手作りのお菓子などの販売ブースが数多く並び、晴れやかな大会に花を添え、各地からの来場者を歓迎する機会となりました。


県内の朝日新聞販売店が共同で設立した会社「兵庫朝日会」様より車いす3台を寄贈いただき、9月4日に寄贈式を行いました。
兵庫朝日会では、平成18年より購読者から寄せられた空き缶のプルタブを換金し、県内各所に車いすを贈る活動に取り組んでおられます。今回寄贈いただいた車いすは、川西市、三田市、佐用町の各社協に贈られ、住民への貸し出しや福祉学習などで活用されます。
温かな善意に、あらためて御礼申し上げます。

県共同募金会では、10月1日に神戸市中央区にて、今年度の募金運動にあたってのキックオフイベントを開催しました。
中央区役所で実施された式典では、「赤い羽根空の第一便」としてANAの客室乗務員から厚生労働大臣および中央共同募金会会長からのメッセージが伝達された後、神戸の豚饅をPRする「13代目豚饅娘」による共同募金運動の開始宣言が行われました。
また、今年度から「ひょうご赤い羽根サポーター」に就任した神戸ストークスのマスコットキャラクター「ストーキー」らも登場し、来賓・参加者と一緒に、三宮センター街にて募金運動への協力を呼びかけました。
県内では、4億5152万2千円を目標に、3月31日まで共同募金運動を実施します。集められた募金は地域の身近な福祉活動や社会福祉施設の整備、災害時の被災者支援の活動費の積立てなどに役立てられます。
12月1日からは、地域歳末たすけあい運動およびNHK歳末たすけあい運動も始まります。引き続きのご支援をお願い申し上げます。

