ひょうごの福祉

　新年あけましておめでとうございます。
　県民の皆様におかれましては、日頃より地域福祉の推進にご理解とご協力を賜り、心より御礼申し上げます。

　昨年も新型コロナウイルス感染症の影響は続き、社会的孤立や生活困窮などの地域生活課題が深刻化しました。その一方で、感染予防を徹底し、創意工夫を重ねながら、住民同士の見守りや支え合い活動を再開・継続する動きも見られ、コロナ禍という環境でもコミュニティの力を実感する一年でもありました。

　現在、国では地域共生社会の実現に向けた施策を本格化させています。県内でも、児童・障害・高齢などの分野を超えた支援体制の整備と多様な居場所づくりを目指す「重層的支援体制整備事業」への取り組みや、福祉分野のみならず、医療、労働、農業、交通などの生活関連分野との連携を図る動きなど、地域福祉を「まちづくり」の視点で進める重要性がこれまで以上に高まっています。
　県社協の中期計画「2025年計画」では、基本目標「つながりで笑顔輝く　共生のまちづくり」を見据え、全ての人が尊厳を守られ多様性を認め合える社会、誰もが参加・参画して自己実現ができる社会を“オールひょうご”で目指すことを提起しております。

　県社協としましても、創立から70年間積み上げてきた歴史を踏まえつつ「2025年計画」に掲げた取り組みを、役職員一丸で進めていく所存です。皆様のさらなるご支援とご協力をお願い申し上げ、新年のごあいさつとさせていただきます。

　新年あけましておめでとうございます。
　昨年も新型コロナが私たちの暮らしに大きな影響を及ぼしましたが、県民・事業者・医療関係者の皆さんのご協力により、第五波を乗り越えることができました。
　しかし、感染再拡大のリスクは続きます。マスク着用、手洗い、「密」の回避など基本的な感染対策の徹底を引き続きお願いします。県としても、保健所や医療提供体制の強化、三回目のワクチン接種の推進など、対策に万全を期します。
　同時に、「ワクチン・検査パッケージ」等も活用しながら、飲食、旅行、イベントなど、社会経済活動との両立も図っていきます。

　さらに、今年はポストコロナ時代を見据えた取組を本格的に検討・推進する年とします。
　その一つは、時代の潮流であるデジタル化やグリーン化の加速。デジタル技術を、働き方、教育、医療・介護、地場産業や農業など様々な分野で取り入れるとともに、再生可能エネルギーの導入拡大や水素の利活用などの地球温暖化対策に力を入れます。
　また、少子高齢・人口減少社会への対応や、頻発化・激甚化する自然災害への備え、交流と日常生活を支える道路ネットワークの整備など、すべての県民の皆様が安心して、育ち、働き、暮らし続けられる、だれも取り残さない兵庫づくりを進めます。
　大きなポテンシャルを持つベイエリアの活性化にも本腰を入れます。二〇二五年大阪・関西万博は、兵庫に人・モノ・投資を呼び込む大きなチャンスです。更なる発展の起爆剤とすべく、ベイエリアプロジェクトの起動、万博の来場者を県内各地へ誘うフィールドパビリオンの具体化など、新たなチャレンジをしていきます。

　もとより、こうした取組は行政だけでできるものではありません。民間との連携をこれまで以上に広げていきます。また、私自身が県内各地で地域の皆さんと対話を重ね、地域の課題やニーズを新たな施策に繋げていく県民ボトムアップ型県政を推進します。

　「躍動する兵庫」の実現に向け、飛躍の一年としていく決意です。
　皆さんのご理解、ご支援をお願いします。