ひょうごの福祉NOW

相談支援付き貸付としての生活福祉資金の原点を共有

 6月3日、県社協では、県内市区町社協職員を対象に「生活福祉資金貸付事業新任担当職員研修会」をオンラインで開催しました。
 冒頭、民生委員による世帯更生運動をきっかけとした生活福祉資金貸付事業の制度発足から、相談支援付き貸付としての原点について共有しました。次に、オンライン上でグループに分かれ、事例をもとに相談支援のポイントについて考えました。最後に、多岐に渡る資金種別の違いや事業の実施に必要な事務手続きについて確認しました。
 今回の参加者の約6割が新型コロナによる特例貸付制度の開始後に入職していることもあり、研修後のアンケートからは、「日々、特例貸付の対応に追われ、悩みを抱える住民の相談に十分に応えられていなかった」という気付きや、「ご本人がどのように今後の生活を安定して送れるか、解決の見通しを一緒に考えていく」ことの大切さを再認識する意見も見られました。
 生活福祉資金貸付事業は、単なる貸付にとどまらず、社協のネットワークを生かしながら貸付以外の手段も含めて生活再建の方法を探ることが求められます。そのため、来所者の悩みを深く聞き取り、生活全体を見て「これまで」「いま」「これから」を共に考えることが支援の第一歩であることを確認する機会になりました。

感染防止対策を図りながら、来所者の悩みを聞き取り、相談対応する社協職員
(写真提供:宝塚市社協)

福祉の仕事の魅力を伝えるキャラクターが誕生

 県福祉人材センターでは、幅広い世代の方々に福祉・介護の仕事への興味・関心を持っていただけるよう、このたびキャラクター(兵太くん、ふくさん、福美ちゃん)を制作しました。制作を手掛けたのは、忍者をテーマにした漫画やアニメで全国的に有名な尼子騒兵衛氏です。
 今後、福祉のさまざまな場面で活用していく予定です。

 その他、同センターでは、福祉の仕事を探す人に向けたWEBサイト「ひょうご・福祉のおしごと探し総合支援サイト【フクシ♡未来のチカラWEB】」を新たに開設しました。
 このWEBサイトでは、福祉の現場で活躍する方々を紹介する動画、社会福祉法人のPRと採用予定情報、福祉人材センターが主催する各種イベントの最新情報などをご覧いただけます。また、サイト内には、求人をしている社会福祉法人とオンラインで面談ができる機能も整えましたので、ぜひご活用ください。

URL:
https://hyogo-fukushijob.com/

お問い合わせ先
兵庫県福祉人材センター TEL:078-271-3881

寄付・寄贈のお礼

 本会では、県民・企業・団体の皆さまから預かった寄付や寄贈を、地域福祉の向上に役立てています。今号では、本年5月以降に温かな善意をお寄せいただいた企業について紹介をします。

  • 株式会社ツルハホールディングス様、クラシエホールディングス株式会社様より、車いす5台の寄贈
  • 紀の庄木材株式会社様より、児童福祉の推進を目的として、兵庫善意銀行へ10万円の寄付

 温かな善意に対し、ここに感謝申し上げます。社会福祉分野での活用を前提とした寄付・寄贈をお考えの方、社会貢献をお考えの企業の方は、ぜひ県社協企画部(TEL:078-242-4633)までご相談ください。

※ 兵庫善意銀行では、いただいた寄付から、複数の社会福祉施設の利用者のために行うイベントなどへ助成を行っています。

県社協の役員改選について

 本会の役員任期が満了することに伴い、去る6月29 日に第207回評議員会(定時評議員会)が開催され、新たな理事・監事が選任されました。役員任期はいずれも令和5年度の定時評議員会終結の時までとなります。
 また、同日に開催された第276回理事会において、本会の正副会長が選出されました。
 会長には吉本知之氏が再任され、副会長には谷村誠氏(兵庫県社会福祉法人経営者協議会会長)、亀田龍昇氏(兵庫県民生委員児童委員連合会会長)、玉田敏郎氏(神戸市社会福祉協議会理事長)、福田好宏氏(兵庫県社会福祉協議会常務理事兼務)が再任されました。また、阿部昌弘氏(南あわじ市社会福祉協議会会長)が新たに副会長に選任されました。
 県社協では、新たな役員体制のもと、「2025年計画」に掲げた共生のまちづくりを目指した取り組みを進めます。

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